自己問答する日々がつづく ― 2025年06月15日 11時24分

朝の4時前に目が覚めて、ほとんど眠れなかったが、からだの調子はようやく谷間を脱け出して、上向きのコースに入ってきた。
5時30分に起床。昨日のブログの気になっていたところに手を入れた。アップしては修正する。これまで何度もそうしている。
「書き直しは読者サービス」。
以前にも書いたが、これは週刊誌の目玉の特集企画に、今後の取材の相棒として、ぼくを指名してくれたエース記者・Tさんが教えてくれた金言である。彼の原稿用紙は何度も、何度も、消しゴムでこすられて、黒く汚れてぺらぺらになって、まわりは消しゴムのくずだらけだった。
「むずかしいことをわかりやすく。わかりやすいことをおもしろく。おもしろいことを奥深く」。
こちらはあの井上やすしのアドバイスで、Tさんはその努力のお手本をみせてくれた。だが、いつまで経っても、とりわけ「奥深く書く」ところが、口でいうほど簡単にはいかない。
少し元気になるといろんなことをやりたくなる。でも、無理がきかないので、こうしてパソコンに向かっている。
机の前のボードには、アップル社の創業者のひとり、スティーブ・ジョブズの有名な講演の要旨をまとめたコピーが貼ってある。彼はこの講演の1年前にすい臓がんがみつかり、医者から余命3か月から半年と告げられていた。そのなかの一節-、
―いちばん大事なのは、自分自身の心と直感に従う勇気を持つこと。不思議なことに自分の心と直感は、自分が本当になりたいものをよくわかっているものだ―
この歳になって、恥ずかしげもなく、青臭くて、説教じみて、どこかで自分を擁護するようなことを書いている。これもいまの心境のせいか。
10時10分。カミさんは同じ団地に引っ越してきた、かつての同僚で、仲のいい女性と一緒に出掛けて行った。昼食もしてくるという。近くに友だちがいてくれてよかった。
さて、こちらも行動開始するか。
昨日の午後、カミさんに鶏のもも肉を買ってきてもらい、鍋で鶏肉のダシをたっぷりとって、市販の白だしと麺つゆで、さらに味を調えたつゆに、ひと口大にカットした鶏肉を入れて、冷蔵庫でひと晩、冷やしておいた。
気分的には、山形名物の『冷たい肉そば』のつもりである。食欲が落ちているので、昼飯はこれで決まり。そうそう、長芋もあった。摺りおろして、『冷たい肉そばの山かけ』にしても旨そうだな。
蒸し暑くなったから、宮崎や大分名物の『冷や汁』もいいな。いつもはアジの開きを焼いて作るのだが、サバの水煮缶を使って、時間を短縮してみようか。
本格風をちょっとアレンジして、焼き味噌と白ごま、ピーナッツをすり鉢で擦って、サバ缶、刻んだキューリ、大葉、ミョーガを盛大に冷水のなかに放り込んで、冷蔵庫で冷やしたら、おいしくできるかもしれない。こいつを熱いご飯にぶっかけたら、食い気も出てくるだろう。
書き出しの文章から、みるみるうちにはなれてしまった。いまは食べ物のことがしきりに頭に浮かんでくる。まさに、これこそが元気になりはじめている証拠である。
明日の朝は絶食で、これまでの化学療法の効果を診るCT検査とその結果説明が担当医からある。今後のぼくの人生を左右するかもしれないおおきな分岐点になりそうだ。
正直いって、自信はない。そのことは医者にも伝えた。副作用でからだがきつくて、よくなっている気がしないのだ。
でも、自信はないとおもった先から、意識的にそのことを強く否定する。何回も否定する。
どんな結果でも受け入れよう。話があちこち飛んでしまったが、生ある限り、日々、新たなり。
■無花果(イチジク)の実が出まわり始めるころ、イヌビワ(ヤマイチジク)もいっぱい実をつける。茶色から黒になって、実がやわらかくなったときが食べごろ。スマホで撮影していたら、ものの1秒後に、黒と白とのまだら模様のやぶ蚊が1匹、右の腕に止まった。
5時30分に起床。昨日のブログの気になっていたところに手を入れた。アップしては修正する。これまで何度もそうしている。
「書き直しは読者サービス」。
以前にも書いたが、これは週刊誌の目玉の特集企画に、今後の取材の相棒として、ぼくを指名してくれたエース記者・Tさんが教えてくれた金言である。彼の原稿用紙は何度も、何度も、消しゴムでこすられて、黒く汚れてぺらぺらになって、まわりは消しゴムのくずだらけだった。
「むずかしいことをわかりやすく。わかりやすいことをおもしろく。おもしろいことを奥深く」。
こちらはあの井上やすしのアドバイスで、Tさんはその努力のお手本をみせてくれた。だが、いつまで経っても、とりわけ「奥深く書く」ところが、口でいうほど簡単にはいかない。
少し元気になるといろんなことをやりたくなる。でも、無理がきかないので、こうしてパソコンに向かっている。
机の前のボードには、アップル社の創業者のひとり、スティーブ・ジョブズの有名な講演の要旨をまとめたコピーが貼ってある。彼はこの講演の1年前にすい臓がんがみつかり、医者から余命3か月から半年と告げられていた。そのなかの一節-、
―いちばん大事なのは、自分自身の心と直感に従う勇気を持つこと。不思議なことに自分の心と直感は、自分が本当になりたいものをよくわかっているものだ―
この歳になって、恥ずかしげもなく、青臭くて、説教じみて、どこかで自分を擁護するようなことを書いている。これもいまの心境のせいか。
10時10分。カミさんは同じ団地に引っ越してきた、かつての同僚で、仲のいい女性と一緒に出掛けて行った。昼食もしてくるという。近くに友だちがいてくれてよかった。
さて、こちらも行動開始するか。
昨日の午後、カミさんに鶏のもも肉を買ってきてもらい、鍋で鶏肉のダシをたっぷりとって、市販の白だしと麺つゆで、さらに味を調えたつゆに、ひと口大にカットした鶏肉を入れて、冷蔵庫でひと晩、冷やしておいた。
気分的には、山形名物の『冷たい肉そば』のつもりである。食欲が落ちているので、昼飯はこれで決まり。そうそう、長芋もあった。摺りおろして、『冷たい肉そばの山かけ』にしても旨そうだな。
蒸し暑くなったから、宮崎や大分名物の『冷や汁』もいいな。いつもはアジの開きを焼いて作るのだが、サバの水煮缶を使って、時間を短縮してみようか。
本格風をちょっとアレンジして、焼き味噌と白ごま、ピーナッツをすり鉢で擦って、サバ缶、刻んだキューリ、大葉、ミョーガを盛大に冷水のなかに放り込んで、冷蔵庫で冷やしたら、おいしくできるかもしれない。こいつを熱いご飯にぶっかけたら、食い気も出てくるだろう。
書き出しの文章から、みるみるうちにはなれてしまった。いまは食べ物のことがしきりに頭に浮かんでくる。まさに、これこそが元気になりはじめている証拠である。
明日の朝は絶食で、これまでの化学療法の効果を診るCT検査とその結果説明が担当医からある。今後のぼくの人生を左右するかもしれないおおきな分岐点になりそうだ。
正直いって、自信はない。そのことは医者にも伝えた。副作用でからだがきつくて、よくなっている気がしないのだ。
でも、自信はないとおもった先から、意識的にそのことを強く否定する。何回も否定する。
どんな結果でも受け入れよう。話があちこち飛んでしまったが、生ある限り、日々、新たなり。
■無花果(イチジク)の実が出まわり始めるころ、イヌビワ(ヤマイチジク)もいっぱい実をつける。茶色から黒になって、実がやわらかくなったときが食べごろ。スマホで撮影していたら、ものの1秒後に、黒と白とのまだら模様のやぶ蚊が1匹、右の腕に止まった。
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