風のひょう吉、歩き出す ― 2021年01月18日 16時59分

このブログを始めるにあたって、スクリーンネームをどうするかという関門があった。
最初は、本名でいこうかとおもった。だが、何だか芸のないような気がしないでもない。
あれこれ思案しているうちに、手元にあった井伏鱒二の随筆集「早稲田の森」が目に入り、そこから同窓の尾崎士郎が書いたベストセラー「人生劇場」の主人公・青成瓢吉の名前が浮かんだ。
「人生劇場」は大学の第二校歌でもある。そのなかの口上に「昨日も聞いた、今日も出た。早稲田の杜に青成瓢吉の出るという……」という一節があったことを思い出した。
ひょうきち。ひょうたんから駒。千成りひょうたん。
いまどきのキラキラネームにはない、とぼけたような、まじめなような、なんとなくいいことがありそうな味がある。
だったら、その頭に「風の」の文字をつけて、「風のひょう吉」としたら、もっと気楽になれそうだ。転勤族の家に生まれて、故郷のないぼくには、根無し草のように流れて行く「風の」という感覚もしっくりくる。
そういうわけで、スクリーンネームは「風のひょう吉」にした。
これから何を書くやら、どこをふらつくやら、自分にもわからない。だが、勝手気ままな「風のひょう吉」は、すでにもうひとりのぼくが歩き始めたような気分である。
最初は、本名でいこうかとおもった。だが、何だか芸のないような気がしないでもない。
あれこれ思案しているうちに、手元にあった井伏鱒二の随筆集「早稲田の森」が目に入り、そこから同窓の尾崎士郎が書いたベストセラー「人生劇場」の主人公・青成瓢吉の名前が浮かんだ。
「人生劇場」は大学の第二校歌でもある。そのなかの口上に「昨日も聞いた、今日も出た。早稲田の杜に青成瓢吉の出るという……」という一節があったことを思い出した。
ひょうきち。ひょうたんから駒。千成りひょうたん。
いまどきのキラキラネームにはない、とぼけたような、まじめなような、なんとなくいいことがありそうな味がある。
だったら、その頭に「風の」の文字をつけて、「風のひょう吉」としたら、もっと気楽になれそうだ。転勤族の家に生まれて、故郷のないぼくには、根無し草のように流れて行く「風の」という感覚もしっくりくる。
そういうわけで、スクリーンネームは「風のひょう吉」にした。
これから何を書くやら、どこをふらつくやら、自分にもわからない。だが、勝手気ままな「風のひょう吉」は、すでにもうひとりのぼくが歩き始めたような気分である。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://ichi-yume.asablo.jp/blog/2021/01/18/9338831/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。