溶連菌とコロナにダブル感染2024年08月29日 18時51分

 台風10号の影響で少しずつ風雨が強くなってきた。
 LINEで連絡を取り合う町内会の防犯防災等連絡網がにぎやかだ。室見川の水位が急激に上がっている、71歳の男性からの避難の相談、「警戒レベル4 避難指示」などの情報が届いている。台風が最接近するのは明日だし、移動の速度がゆっくりなので、しばらくは気象情報から目がはなせそうもない。
 さて、台風の話の前に書いておくことがある。ずっと休筆していた理由をあきらかにしておかないと、なんとなくおさまりがつかない気がしている。
 ようやく体調がよくなってきた。前回のブログを書いた翌朝、急にからだがきつくなって、丸2日間寝たきりだった。カミさんも同じ症状が出た。
 原因は、溶連菌に感染して、わずかに3日後にコロナが発症したから。溶連菌の方はまだしも、コロナの症状が出てからがつらかった。ここ10日あまり、すぐにゴロンとなってしまい、ほとんどなにもできなかった。
 発熱、のどの痛み、鼻水鼻づまりで、みるみる体力が落ちた。がんばって立ち上がっても、我慢できずに床にくずれ落ちて、何時間もそのままになってしまう。吐き気もして、ひと口食べるのがやっとだった。
 細菌戦争、ウィルス戦争は人類の終わりのない戦いである。ついこの前までは、コロナのワクチンも特効薬もなかった。家族からも隔離されて、世界中に拡散したこのウィルスとの戦いに全精力を使い果たして亡くなった人は、1年前の時点で約690万人もいる。みなさん、ものすごく苦しかったとおもう。そのきつさのほんのいくらかがわかった。
 医者から処方された溶連菌の薬を10日分、コロナの方は5日分を飲んだ。順調に熱は下がったけれど、まだ全快にはほど遠い。ふたりともずいぶん痩せてしまった。
 実はこのブログ、何度も書いて5日目になる。とても気力が続かず、書いてもおもしろくなくて、放り投げていた。
 溶連菌はともかく、コロナの感染経路については思い当たる節がある。また感染者が増えているようなので、注意事項として書いておく。
 感染した場所は、溶連菌の検査を受けたクリニックがいちばんあやしい。
 そのとき、ぼくたち夫婦は念のためにコロナも調べてもらった。結果は陰性だった。それから3日後、朝から発熱とのどの痛みがぶり返した。夕方、同じクリニックで検査したら、コロナウイルスの反応が出たのだ。
 この間、ぼくたちは人との接触を極力避けていたので、感染したのは当のクリニックがいちばん可能性が高い。あそこの待合室はゴホゴホやっている患者で満席だったし、ぼくたち発熱外来も一緒だったのだ。「やばいなぁ」がその通りになった。
 言いたいのはここからで、何度も思い返すシーンがある。
 医院長の女医は顔色ひとつ変えることなく、ケロリとしていた。そして、こう言った。
「はい。予想通り、コロナだね」
 同じくコロナウイルスが検出されたカミさんはこう言われた。
「仲がいいね」
 こんなのが医者かとおもった。お大事に、のひと言も、今後の治療の説明もいっさいなし。これでは診療所がコロナ感染の「蟻の一穴」になりかねない。
 あの女医さんは、いつ自分が感染しても不思議ではない環境のなかで診察に当たっているから、医者としての使命感はお持ちなのだろう。だが、そこは割り引いても、とてもあのセリフはいただけないとおもう。
 上には上がいるもので、こんな医者もいる。
 以前、カミさんはある診療所で、別の医院から出された薬との飲み合わせが心配になって質問したとき、年配の医者からこう言われたことがあったという。
「そんなことは知らんよ!」
 こうなるともはや天才的な喜劇役者としか言いようがない。お笑い番組に推薦したくなる。 医者だからジョーシキの持ち主とは限らないのだ。
 うーん、めったにいないタイプの医者に出会ったなぁ。変わった人だよなぁ。お陰様で世間が広がりました。
 そうおもうしかあるまい。
 病は気から、という。台風一過ではないが、ここらで気分を切り替えることにしよう。

■福岡市防災気象情報のホームページを開いて、河川カメラで室見川の水位をチェックする。水量は増えているけれど、まだ川沿いの遊歩道までは上がっていない。
 山から海へ短い距離を下っていく日本の川は、平地を流れるヨーロッパの河川と違って、まるで滝のようだと言われる。まとまった雨が降るとほとんどの川はすぐにこうなる。