カミさんが白内障の手術を受けた ― 2024年09月22日 14時40分

ここ2、3日、カミさんのテンションがやけに高い。いや、高いとおもったら、突然、急降下することもある。
そうなった理由は、白内障の手術をしたから。まだ左の目だけなのだが、片方の目だけでも「ワタシ、世界が変わったわ」なんて言っている。
手術した翌朝、左のまぶたの上にペタンと貼られていた白い眼帯をはずしたときの第一声は、「ワァー、こんなに小さな字がはっきり見える」だった。
それからは動きまわる先々で、「トレニアの花の青やバラの赤はこんなにきれいだったんだ」、「前から歩いてくる人の顔がはっきりわかる」、「あのクルマのナンバーも読めるよ」、「遠くのあの山の一つひとつの尾根の形もくっきり見える。あんな形だったんだね」、「景色が変わって見えるわ、別世界にいるみたい」など、まぁ、にぎやかなこと。
だが、いいことばかりではないようで、化粧品を並べている小部屋に入った直後、「キャアー」の叫び声が聞こえた。どうやら鏡に自分の顔を映して見たらしい。
「きたなーい。シミだらけじゃない。ワッ、腕にも小さなシミがこんなにいっぱいあったんだ」
恐れていた矛先は、たちまちぼくにも向けられた。
「ワッ、お父さんの顔も汚いねぇ」
この日の午前中、カミさんは親子ほど歳のはなれた知人の女性から、「これ、シミにいいわよ」と教えてもらった化粧水を買い求めに、ドラッグストアまで出かける始末。
数年前におなじ白内障の手術をした新潟にいる姉に電話したら、「なるべく鏡を見ないようにしている」とアドバイスされたとか。
ぼくは15年も前に白内障の手術を受けた体験者だから、びっくりするほどくっきり見えるのはわかっている。だから、こうなることも予想していた。その予見がバチバチ当たるから、脇から見ていて、けっこうたのしい。
今週中にカミさんは右目の手術をする。いまよりも、もっとくっきり、はっきり見えるはず。
さぁ、どうなることやら。こちらも心の準備をしておかねばなるまい。
若い人たちには、歳をとったら、こんなおもしろいこともあるんだよ、とでも言っておこう。
■日中の青い空と白い雲の空模様が一変し、夜半、稲妻(いなづま)が光って、ゴロゴロと雷鳴が響き、はげしい雨が通り過ぎて行った。元旦に大地震が発生した能登半島はその傷跡を深く残したまま、今度は線状降水帯による豪雨に襲われて、復旧まで気の遠くなるような被害が出ている。
情け容赦もない自然からの仕打ちが多くなった。本当にお気の毒だなぁ、とおもいながら、いつかはわが身と感じる人もいるのではあるまいか。
そうなった理由は、白内障の手術をしたから。まだ左の目だけなのだが、片方の目だけでも「ワタシ、世界が変わったわ」なんて言っている。
手術した翌朝、左のまぶたの上にペタンと貼られていた白い眼帯をはずしたときの第一声は、「ワァー、こんなに小さな字がはっきり見える」だった。
それからは動きまわる先々で、「トレニアの花の青やバラの赤はこんなにきれいだったんだ」、「前から歩いてくる人の顔がはっきりわかる」、「あのクルマのナンバーも読めるよ」、「遠くのあの山の一つひとつの尾根の形もくっきり見える。あんな形だったんだね」、「景色が変わって見えるわ、別世界にいるみたい」など、まぁ、にぎやかなこと。
だが、いいことばかりではないようで、化粧品を並べている小部屋に入った直後、「キャアー」の叫び声が聞こえた。どうやら鏡に自分の顔を映して見たらしい。
「きたなーい。シミだらけじゃない。ワッ、腕にも小さなシミがこんなにいっぱいあったんだ」
恐れていた矛先は、たちまちぼくにも向けられた。
「ワッ、お父さんの顔も汚いねぇ」
この日の午前中、カミさんは親子ほど歳のはなれた知人の女性から、「これ、シミにいいわよ」と教えてもらった化粧水を買い求めに、ドラッグストアまで出かける始末。
数年前におなじ白内障の手術をした新潟にいる姉に電話したら、「なるべく鏡を見ないようにしている」とアドバイスされたとか。
ぼくは15年も前に白内障の手術を受けた体験者だから、びっくりするほどくっきり見えるのはわかっている。だから、こうなることも予想していた。その予見がバチバチ当たるから、脇から見ていて、けっこうたのしい。
今週中にカミさんは右目の手術をする。いまよりも、もっとくっきり、はっきり見えるはず。
さぁ、どうなることやら。こちらも心の準備をしておかねばなるまい。
若い人たちには、歳をとったら、こんなおもしろいこともあるんだよ、とでも言っておこう。
■日中の青い空と白い雲の空模様が一変し、夜半、稲妻(いなづま)が光って、ゴロゴロと雷鳴が響き、はげしい雨が通り過ぎて行った。元旦に大地震が発生した能登半島はその傷跡を深く残したまま、今度は線状降水帯による豪雨に襲われて、復旧まで気の遠くなるような被害が出ている。
情け容赦もない自然からの仕打ちが多くなった。本当にお気の毒だなぁ、とおもいながら、いつかはわが身と感じる人もいるのではあるまいか。
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