風呂のお湯が出ない! ― 2025年01月30日 12時22分

寒い。朝起きたときの気温は2度。
ああ、それなのに、なんの前触れもなく、お風呂のお湯が出なくなった。何度も何度も給湯パネルの点火ボタンをしっかり押し込むのだが、ガスに火はつかず、手でさわってみると氷のように冷たい水が出てくるばかり。
一昨日の夕方からこの有り様である。
ただ、その日はシャワーだけはぬるいお湯になったり、冷たくなったりで、震えながらもなんとか使えた。ところが、昨日の夜から機械の反応はまったくなし。仕方なく台所の湯沸かし器のお湯を熱くしたり、ガスコンロでやかんに満タンの水を沸騰させて、どうにかこうにか急場をしのいだ。
それでも、ある日突然に襲ってきた災害に遭い、凍えるほどの寒さなか電気も水道も止まって、学校の体育館の固い板張りの上やせまい車中で耐えている人たちに比べたら、はるかにマシである。
さっそくURの窓口に電話して、専門の業者に来てもらい、機器の取り替えの手配をしてもらったが、部品の取り寄せとか、工事が立て込んでいて、風呂が使えるのは来月の5日という。
「1週間も先か、来週はこの冬いちばんの寒波がやってくるのに」とため息が出た。
不幸中のさいわいというか、わが家から歩いて10分もかからないところにリニューアルしてまもないスーパー銭湯がある。設備の完備した人気の高いところで、この団地にも常連の人がいる。
ぼくたち夫婦はまだ一度も行ったことがない。入浴料金をネットで調べたら、大人ひとり850円だった。こちらもポンと値上がりしたようだ。カミさんとふたりで想定外の約2,000円の出費になるが、今晩だけというわけにはいかないだろう。
まぁ、いいか。近場にあるだけでもよかった。
調べてみたら、ふつうに「銭湯」と呼ばれている昔ながらの公衆浴場は福岡市内にたった8軒しか残っていない。いずれもわが家からは遠くて、入浴料は中学生以上が430円である。
ぼくが大学に入学した1970年の東京の銭湯は38円だった。
ちなみに山手線の初乗り運賃は30円。週刊誌(週間朝日)は70円。参考までに付け加えておくと、国家公務員上級試験に合格した大卒の初任給(基本給)は36,100円である。
ぼくたちの青春時代は、おおげさに言えば10円玉や1円玉にも日々の生活を支えてくれる値打ちがあった。いまの若い人たちとは生活感とでもいうか、こまかいところで話が噛み合わないのは致し方ないか。
なんだか貧乏くさい話になってしまったが、たぶん風呂が使えなくなった不便さも、ぼくたち夫婦の方が順応しやすいかもしれない。
木造モルタル造りのアパートの部屋に、内風呂がないのは当たり前だった世代の郷愁みたいな、強がりみたいなものだけど。
■室見川の河畔で、日向ぼっこをしているネコがいた。この場所が気に入っているのか、後ろから声をかけたら首だけまわして、目は閉じたまま。
完全に無視された。邪魔をして悪かったな。
ああ、それなのに、なんの前触れもなく、お風呂のお湯が出なくなった。何度も何度も給湯パネルの点火ボタンをしっかり押し込むのだが、ガスに火はつかず、手でさわってみると氷のように冷たい水が出てくるばかり。
一昨日の夕方からこの有り様である。
ただ、その日はシャワーだけはぬるいお湯になったり、冷たくなったりで、震えながらもなんとか使えた。ところが、昨日の夜から機械の反応はまったくなし。仕方なく台所の湯沸かし器のお湯を熱くしたり、ガスコンロでやかんに満タンの水を沸騰させて、どうにかこうにか急場をしのいだ。
それでも、ある日突然に襲ってきた災害に遭い、凍えるほどの寒さなか電気も水道も止まって、学校の体育館の固い板張りの上やせまい車中で耐えている人たちに比べたら、はるかにマシである。
さっそくURの窓口に電話して、専門の業者に来てもらい、機器の取り替えの手配をしてもらったが、部品の取り寄せとか、工事が立て込んでいて、風呂が使えるのは来月の5日という。
「1週間も先か、来週はこの冬いちばんの寒波がやってくるのに」とため息が出た。
不幸中のさいわいというか、わが家から歩いて10分もかからないところにリニューアルしてまもないスーパー銭湯がある。設備の完備した人気の高いところで、この団地にも常連の人がいる。
ぼくたち夫婦はまだ一度も行ったことがない。入浴料金をネットで調べたら、大人ひとり850円だった。こちらもポンと値上がりしたようだ。カミさんとふたりで想定外の約2,000円の出費になるが、今晩だけというわけにはいかないだろう。
まぁ、いいか。近場にあるだけでもよかった。
調べてみたら、ふつうに「銭湯」と呼ばれている昔ながらの公衆浴場は福岡市内にたった8軒しか残っていない。いずれもわが家からは遠くて、入浴料は中学生以上が430円である。
ぼくが大学に入学した1970年の東京の銭湯は38円だった。
ちなみに山手線の初乗り運賃は30円。週刊誌(週間朝日)は70円。参考までに付け加えておくと、国家公務員上級試験に合格した大卒の初任給(基本給)は36,100円である。
ぼくたちの青春時代は、おおげさに言えば10円玉や1円玉にも日々の生活を支えてくれる値打ちがあった。いまの若い人たちとは生活感とでもいうか、こまかいところで話が噛み合わないのは致し方ないか。
なんだか貧乏くさい話になってしまったが、たぶん風呂が使えなくなった不便さも、ぼくたち夫婦の方が順応しやすいかもしれない。
木造モルタル造りのアパートの部屋に、内風呂がないのは当たり前だった世代の郷愁みたいな、強がりみたいなものだけど。
■室見川の河畔で、日向ぼっこをしているネコがいた。この場所が気に入っているのか、後ろから声をかけたら首だけまわして、目は閉じたまま。
完全に無視された。邪魔をして悪かったな。
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