あまりにも惜しい、金印倶楽部-1 ― 2021年01月31日 23時54分

金印倶楽部。この団体はずっと続いてほしかった。
昨日の午後、福岡市にある倶楽部事務局のS女史から電話があった。
「お世話になりました。今日で事務所を閉めます」
組織そのものは昨年末に解散したが、いよいよ事務所も最後の日が来たのだ。
この倶楽部が完全に消滅してしまうのは、あまりにももったいない。そこで、ほんの端役の手伝いしかできなかった自分に、こんなことを述べる資格はないが、少しだけ書き留めておく。
明日からの2月は金印倶楽部にとって、いちばん重要な時期だった。福岡市の志賀島で金印が発見されたのは天明4(1784)年2月23日。これを記念して、金印倶楽部では毎年2月23日に、福岡市立小学校へ国宝・金印のレプリカを贈ってきた。
この活動を始めたのは1996年だから、24年間もコツコツやり続けたことになる。福岡市では新設される学校は絶えないが、ほぼ全部の小学校に金印レプリカは行きわたっている。
子どもたちに郷土の歴史を知ってもらいたい。先人たちが命懸けで海外との交流を切り拓いた勇気やチャレンジ精神を想像してほしい。そして、どんな世の中になっても友好の精神を失わずに、世界にはばたく、たくましい人材になってほしい。金印レプリカの贈呈にはそういう願いが込められている。
この活動を支えているのは地元の大手から中小企業、一般市民からの基金で、サポート役には教職OBの方々も加わっている。福岡市の教育委員会とも連携してきた。
こうした陣容を組み立てて、古代からの国際都市・福岡のDNAを子どもたちにつなぐ民間主導の教育活動は、全国でも稀有な例であろう。
実際、金印倶楽部の活動は一部の教育関係者の間で高く評価されていて、金印レプリカ贈呈式の写真は、いま全国各地の中学校で使われている社会科の教科書にも掲載されているほどだ。
同倶楽部は1990年に設立。初代会長は当時の経団連相談役・花村仁八郎氏だった。地元各界のトップ級が勢ぞろいした重厚な布陣だったのである。
「失われた20年」を乗り越えて、今日までその中核を担ってきたのが、ぼくの大学の先輩であるGさんとよき相棒のS女史だった。Gさんこそが金印倶楽部の生みの親で、実質的なリーダーである。
6年ほど前、そのGさんから「ヒマなら、ちょっと手伝ってくれ」と言われて、ぼくも参加するようになった。
このブログで倶楽部の顔ぶれや歴史、数々の実績を網羅することは、それだけで一冊の分厚い本になるからやめておく。
活動の中心である金印レプリカの贈答活動に絞って、日を改めて、もう少し書くことにする。次は中学生への働きかけである。
昨日の午後、福岡市にある倶楽部事務局のS女史から電話があった。
「お世話になりました。今日で事務所を閉めます」
組織そのものは昨年末に解散したが、いよいよ事務所も最後の日が来たのだ。
この倶楽部が完全に消滅してしまうのは、あまりにももったいない。そこで、ほんの端役の手伝いしかできなかった自分に、こんなことを述べる資格はないが、少しだけ書き留めておく。
明日からの2月は金印倶楽部にとって、いちばん重要な時期だった。福岡市の志賀島で金印が発見されたのは天明4(1784)年2月23日。これを記念して、金印倶楽部では毎年2月23日に、福岡市立小学校へ国宝・金印のレプリカを贈ってきた。
この活動を始めたのは1996年だから、24年間もコツコツやり続けたことになる。福岡市では新設される学校は絶えないが、ほぼ全部の小学校に金印レプリカは行きわたっている。
子どもたちに郷土の歴史を知ってもらいたい。先人たちが命懸けで海外との交流を切り拓いた勇気やチャレンジ精神を想像してほしい。そして、どんな世の中になっても友好の精神を失わずに、世界にはばたく、たくましい人材になってほしい。金印レプリカの贈呈にはそういう願いが込められている。
この活動を支えているのは地元の大手から中小企業、一般市民からの基金で、サポート役には教職OBの方々も加わっている。福岡市の教育委員会とも連携してきた。
こうした陣容を組み立てて、古代からの国際都市・福岡のDNAを子どもたちにつなぐ民間主導の教育活動は、全国でも稀有な例であろう。
実際、金印倶楽部の活動は一部の教育関係者の間で高く評価されていて、金印レプリカ贈呈式の写真は、いま全国各地の中学校で使われている社会科の教科書にも掲載されているほどだ。
同倶楽部は1990年に設立。初代会長は当時の経団連相談役・花村仁八郎氏だった。地元各界のトップ級が勢ぞろいした重厚な布陣だったのである。
「失われた20年」を乗り越えて、今日までその中核を担ってきたのが、ぼくの大学の先輩であるGさんとよき相棒のS女史だった。Gさんこそが金印倶楽部の生みの親で、実質的なリーダーである。
6年ほど前、そのGさんから「ヒマなら、ちょっと手伝ってくれ」と言われて、ぼくも参加するようになった。
このブログで倶楽部の顔ぶれや歴史、数々の実績を網羅することは、それだけで一冊の分厚い本になるからやめておく。
活動の中心である金印レプリカの贈答活動に絞って、日を改めて、もう少し書くことにする。次は中学生への働きかけである。
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