「ゴミ」のおおそうじをする ― 2025年03月27日 14時42分

あんなブログを書いたものだから心配してくれる人もいて、この先どうなることかと思われているだろうし、自分自身もそう思っている。揺れ動く感情をピンで固定することはできないが、こんな独り言を書くのも、こんなことになったからである。
うまく言えないが、人生をみる目にまたひとつ別の角度から眺められるようになった感がある。そして、自分の気持ちをコントロールする術もいくらか上達したようにおもう。
たとえば、ぼくのからだのなかにあるがん細胞を「ゴミ」と呼ぶことにした。がんは不要なゴミである。これからはじまる治療は「ゴミそうじ」というわけだ。
そうなのだ、ぼくは「ゴミのおおそうじ」をするのだ。「ゴミ」という言葉はなんの抵抗もなく、ぼくの脳みそに受け入れられて、気持ちよく定着した。
以前も引用したが、作家の井上ひさしが話したことを再度、書き写しておく。
自分が悩みごとやさまざまなことで追いつめられたとき、言葉がいちばん、役に立つのです。言葉で切り抜けていくしかないのです。
さて、昨夜のこと、気晴らしでぼちぼち書きはじめた習作をカミさんにみせた。まだ400字詰めの原稿用紙に換算して20枚ていどの下書きで、どうというものではないが、「好きなことをやっているからね。まだやりたいことがあるからね」というサインのつもりである。
それでも一度みせた手前上、「まだ書き出しの途中で、次にすすむ筋書きも浮かんでいないけれど、下手でも書き上げないといかんなぁ」という気になった。
明日は大腸カメラをつかった検診が待っている。すでに今朝の朝食から食事制限がはじまっていて、明日の昼までに大量の下剤を飲んで、大腸のなかをすっからかんにしておかないといけない。
昨日、病院で受けた看護士さんの説明では、うどんなら具材のない素うどんにして、薬味の青ネギも駄目という。おにぎりも海苔があったらバツ。トーストもバターやジャムはアウト。野菜、果物、ジュースも植物繊維があるのでいっさいダメ。もちろん、明日の朝と昼は絶食である。検査のためとはいえ、ここまでからだをいじめないといけないものか。
来週はまた病院である。たぶん入院の日程も決まる。
はやく「ゴミそうじ」をはじめたいなぁ。落ち着かない日々がつづく。
■燃えないゴミを出しに行ったら、花壇の手入れをしていたカミさんが見知らぬ年配の女性につかまっていた。花が好きな人が通りかかると、こんなふうにときどき立ち話に巻き込まれる。
この人も一戸建てを処分して、この団地に移って来たという。以前住んでいた自宅の庭には花がいっぱい咲いていたそうだ。
うまく言えないが、人生をみる目にまたひとつ別の角度から眺められるようになった感がある。そして、自分の気持ちをコントロールする術もいくらか上達したようにおもう。
たとえば、ぼくのからだのなかにあるがん細胞を「ゴミ」と呼ぶことにした。がんは不要なゴミである。これからはじまる治療は「ゴミそうじ」というわけだ。
そうなのだ、ぼくは「ゴミのおおそうじ」をするのだ。「ゴミ」という言葉はなんの抵抗もなく、ぼくの脳みそに受け入れられて、気持ちよく定着した。
以前も引用したが、作家の井上ひさしが話したことを再度、書き写しておく。
自分が悩みごとやさまざまなことで追いつめられたとき、言葉がいちばん、役に立つのです。言葉で切り抜けていくしかないのです。
さて、昨夜のこと、気晴らしでぼちぼち書きはじめた習作をカミさんにみせた。まだ400字詰めの原稿用紙に換算して20枚ていどの下書きで、どうというものではないが、「好きなことをやっているからね。まだやりたいことがあるからね」というサインのつもりである。
それでも一度みせた手前上、「まだ書き出しの途中で、次にすすむ筋書きも浮かんでいないけれど、下手でも書き上げないといかんなぁ」という気になった。
明日は大腸カメラをつかった検診が待っている。すでに今朝の朝食から食事制限がはじまっていて、明日の昼までに大量の下剤を飲んで、大腸のなかをすっからかんにしておかないといけない。
昨日、病院で受けた看護士さんの説明では、うどんなら具材のない素うどんにして、薬味の青ネギも駄目という。おにぎりも海苔があったらバツ。トーストもバターやジャムはアウト。野菜、果物、ジュースも植物繊維があるのでいっさいダメ。もちろん、明日の朝と昼は絶食である。検査のためとはいえ、ここまでからだをいじめないといけないものか。
来週はまた病院である。たぶん入院の日程も決まる。
はやく「ゴミそうじ」をはじめたいなぁ。落ち着かない日々がつづく。
■燃えないゴミを出しに行ったら、花壇の手入れをしていたカミさんが見知らぬ年配の女性につかまっていた。花が好きな人が通りかかると、こんなふうにときどき立ち話に巻き込まれる。
この人も一戸建てを処分して、この団地に移って来たという。以前住んでいた自宅の庭には花がいっぱい咲いていたそうだ。
最近のコメント