化学療法は順延になりました2025年06月23日 18時27分

 やっぱり、予想通りだった。
 きょうは2週間おきにまわってくる化学療法の日。ところが、予定していた抗がん剤の点滴は順延になった。
「血液検査のデータをみると止めた方がいい。無理をするとかえってからだによくないからね」
 担当の医師からそう言われた。残念というよりも、ほっとした。実を言えば、抗がん剤を打つ間隔をもう少し空けたかった。
 からだがそうしてほしいと言っている。いままでこんなことはなかった。今朝もカミさんを相手に、「だんだんきつくなっているから、きょうの抗がん剤治療は延期になるかもしれない」と話していたばかりなのだ。そして、この直感は「白血球」や「好中球」の数字の低下に表れたのだろう。
 やってみて、はじめてわかることがある。
 点滴をはじめて3か月半。ぼくの場合、通常の2週間の周期で強い抗がん剤を打ち続けると、からだへの負担がかかり過ぎることがはっきりした。
「この治療は長くなりそうなので、無理しないペースの方がいいなとおもっています」
「そうですよ。長く続けることが大事です。途中で止めるのがいちばんよくない。これからは3週間のペースでいいかな。抗がん剤治療も本当に人それぞれですよ」
 主治医とこんな話をしているうちに、だんだん気持ちが落ち着いてきて、らくになっていくのがわかった。
 からだがきついときでも、ぼくのこころのなかにはこんな声がある。
「クオリティ・オブ・ライフじゃないけれど、残された貴重な時間だから、日々の生活の質も大切にしたいな」
 きょうの結果は、ぼくが望んでいる方向性を示している、そう考えることにしよう。
「抗がん剤治療は中止になったけど、心配しなくていいよ。オレに合った長続きする治療法に切り替えるみたいだよ」
 カミさんにもいい報告ができた。
 さぁ、点滴のことは横に置いておこう。しばらくのあいだ、元気で過ごせる。

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