息子がくれた漢方の力を信じて2025年06月21日 20時29分

 出張中の次男から漢方薬の栄養補助食品が届いた。ちいさなパック入りに貴重なブラジル産アガリスクや冬虫夏草などのエキスが詰まっている。
 手元にはこの種の漢方が手軽なものまで含めて5種類もある。とても手が出せない商品も持ってきてくれた。彼は漢方薬のメーカーの営業マンをしていて、「お金のことは心配しないでいいよ」と言ってくれるけど、きっといろいろやりくりしているのだろう。
 長男家族と同じようにわが家から歩いても行ける距離にいながら、ふだんはまったく音沙汰なし。それでもこちらの在庫をちゃんと計算しているようだ。
 子どものころから活発、明朗なタイプで、高校のラクビー部でも先輩たちにかわいがられ、友だちも多くて、そのことはいいのだが、学校生活をたのしみ過ぎる問題児でもあった。カミさんは次男が小学生のころから数回、ぼくは2回も高校まで頭を下げに行った。(いかん、あいつの顔を思い浮かべていたら、こんな原稿になってきた)
 お陰でこちらも少しずつ漢方薬に詳しくなって、免疫療法の切り札にしている。
 きょうの漢方について、息子は「抗がん剤の副作用を軽減する働きがあるからね」と昨夜の電話で話していた。
 いま、いちばん欲しくて、必要なものをくれたのだ。
 別にわが子を持ち上げているのではない。
「あいつもプロになったなぁ」
 子どもたちをどこかで頼る歳になっている。「どうやら親の役割は終わったようだな」ともおもう。「心配して、こんなに応援してもらっているから、そう簡単には死ねないな」とも考える。
 からだの調子を整えて、免疫力をアップする東洋医学とは違い、西洋医学の抗がん剤はその効果がはっきり説明されている。
 ぼくの点滴で使われている薬剤は3種類。その3つとも説明書の最後に、飛び上がりたいほどうれしいことが書いてある。
 ―がん細胞の増殖を抑え、死滅させます―
 こんな文章を読んだら、だれだって期待するだろう。しかも3種類のぜんぶがそうなのだから。
 最近では画期的な新薬が次々と開発されて、高額医療費が社会問題になっている。その一方で、これらの新薬と現状の薬との効果にそう違いはない、という医師の声もある。
 科学の進歩を追求し続ける西洋医学の功罪か。それとも患者と医者のそれぞれの心理がそうさせるのだろうか。
 ぼくは担当の医師が選んだ抗がん剤治療を信頼している。息子がくれた漢方も信用している。この西洋と東洋とを組み合わせて、自分ができる勝ち筋を見つけるのが、なんというか、親としての務めだな、ともおもっている。
 いま16時35分。すでに地元サッカーチームのアビスパ福岡と新潟の試合は始まった。カミさんはバックスタンドにいるはず。
 さぁ、おおいそぎで、DAZNで試合を見なければ。
(ここでサッカーの試合を観戦した)

 いま19時12分。試合は3対2で、アビスパの勝利。これからカミさんを地下鉄の駅まで迎えに行こう。
 久しぶりのホームでの勝利である。きょうはいいことが重なった。
 さぁ、気分よく、飲むぞ!!

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