CT検査、PET検査の10日間 ― 2025年03月22日 17時23分

暖かい。気温は20度を超えて、いっぺんに春らんまんである。
このところブログを書く気になれなかった。いまでもそうなのだが、重い気持ちを奮い立たせて書く。
どうやらがんが再発したらしい。いや、「らしい」という言いまわしは、現実から目をそらしている。
昨年の暮れに医師からがんの再発をにおわされて、今年1月初旬に予定になかったCT検査を受けた。
判定は、がんは見当たらず。だが、腫瘍マーカーの数値は昨年末の200から1,200に跳ね上がっていた。正常値は160以下だから、ふつうに考えたら、がん細胞はどこかにある。
医師は2か月後に再度のCT検査を設定した。その日の今月11日、またCT検査と腫瘍マーカーを調べる血液検査を受けた。そして、結果を聞いたのは今週の17日。
結果はまたもや、がんは特定できなかった。腫瘍マーカーのデータは渡してもらえなかったが、「高いなぁ」と言われた。
医師はCTの画像のある一点を指先で示しながら、「どうもここが気になる。すい臓の血管かなぁ。まずいなぁ」と言った。以前、「もうすい臓がんになることはありません」と言われていただけに、「またか」とショックだった。
ぼくはこの先の治療について質問した。「もうすい臓の手術はできません」と返ってきた。こちらもあんな辛い手術は二度としたくない。そして、今度は「がんを調べるもうひとつの方法のPET検査をやりましょう」となった。
それが昨日のことで、生まれて初めてPET検査を受けた。結果がわかるのは来週になる。いつもの主治医から説明がある。
このところ吐き気と腹くだしが止まず、食欲も落ちて、からだも気持ちも低空飛行をしている。きっとストレスのせいもあるのだろう。心配性なカミさんは気丈に耐えて、努めてふだん通りにしてくれている。この身近な支えが本当にありがたい。
こんな状況だから、とても日々の出来事を書く気になれなかった。
ここまでは事実を並べただけで、心の方はどうかと言えば、闘う気持ちは健在である。
とにかくCTでもまだ病巣を判定できる段階ではない。データによるがんの兆候は明らかだが、がんは見つかっていない。すい臓の血管はやっかいでも、それがどこであれ、やっつけるのはいまのうちである。そして、闘う武器は、放射線や抗がん剤だけではないことをぼくはわかっている。
いまは不安要因だらけだから精神的にきついが、がんの再発が頭から完全に消えたことはない。だれがいつなってもおかしくない病気だから、二度目もありうる。もし、そうなったら、こんどは早期発見で手術ではなく、抗がん剤ですむだろうとおもっていた。
勝ち戦をした総合病院での治療が始まったら、やることがはっきりして、逆に落ち着くとおもう。
この陽気で、桜の蕾もふくらんで、もうすぐ花見である。気持ちのいい季節がはじまる。
よし! きっと気分も変わる。
このところブログを書く気になれなかった。いまでもそうなのだが、重い気持ちを奮い立たせて書く。
どうやらがんが再発したらしい。いや、「らしい」という言いまわしは、現実から目をそらしている。
昨年の暮れに医師からがんの再発をにおわされて、今年1月初旬に予定になかったCT検査を受けた。
判定は、がんは見当たらず。だが、腫瘍マーカーの数値は昨年末の200から1,200に跳ね上がっていた。正常値は160以下だから、ふつうに考えたら、がん細胞はどこかにある。
医師は2か月後に再度のCT検査を設定した。その日の今月11日、またCT検査と腫瘍マーカーを調べる血液検査を受けた。そして、結果を聞いたのは今週の17日。
結果はまたもや、がんは特定できなかった。腫瘍マーカーのデータは渡してもらえなかったが、「高いなぁ」と言われた。
医師はCTの画像のある一点を指先で示しながら、「どうもここが気になる。すい臓の血管かなぁ。まずいなぁ」と言った。以前、「もうすい臓がんになることはありません」と言われていただけに、「またか」とショックだった。
ぼくはこの先の治療について質問した。「もうすい臓の手術はできません」と返ってきた。こちらもあんな辛い手術は二度としたくない。そして、今度は「がんを調べるもうひとつの方法のPET検査をやりましょう」となった。
それが昨日のことで、生まれて初めてPET検査を受けた。結果がわかるのは来週になる。いつもの主治医から説明がある。
このところ吐き気と腹くだしが止まず、食欲も落ちて、からだも気持ちも低空飛行をしている。きっとストレスのせいもあるのだろう。心配性なカミさんは気丈に耐えて、努めてふだん通りにしてくれている。この身近な支えが本当にありがたい。
こんな状況だから、とても日々の出来事を書く気になれなかった。
ここまでは事実を並べただけで、心の方はどうかと言えば、闘う気持ちは健在である。
とにかくCTでもまだ病巣を判定できる段階ではない。データによるがんの兆候は明らかだが、がんは見つかっていない。すい臓の血管はやっかいでも、それがどこであれ、やっつけるのはいまのうちである。そして、闘う武器は、放射線や抗がん剤だけではないことをぼくはわかっている。
いまは不安要因だらけだから精神的にきついが、がんの再発が頭から完全に消えたことはない。だれがいつなってもおかしくない病気だから、二度目もありうる。もし、そうなったら、こんどは早期発見で手術ではなく、抗がん剤ですむだろうとおもっていた。
勝ち戦をした総合病院での治療が始まったら、やることがはっきりして、逆に落ち着くとおもう。
この陽気で、桜の蕾もふくらんで、もうすぐ花見である。気持ちのいい季節がはじまる。
よし! きっと気分も変わる。
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