50時間30分の長丁場を終えて ― 2025年10月22日 18時59分
きょうは化学療法について、少し記録しておこう。
午後1時過ぎ。カミさんに右胸上部の皮膚の下に埋め込んでいる10円玉ほどの大きさのポートに突き刺していた特性の針を抜いてもらった。
この針は抗がん剤の点滴が入っている小さな専用容器とつながっている。抗がん剤は決められた分量が自動的に細いパイプのなかを通って、心臓ちかくの静脈に送られる仕組みだ。便利なことに、この専用容器とパイプを納める紺色のポシェットも付いている。ポシェットを肩から下げていても、まさか点滴中とは気づかれない。外出しても平気である。
さかのぼって、点滴はまず吐き気止めが30分。最初の抗がん剤に120分。次も120分。このふたつ目が始まって30分後には、抗がん剤の働きを増加させ、副作用を軽減する90分間の点滴も加わる。その両方が同時に終わるまでがひと区切り。ここまで4時間半が経過。
それから自宅用の点滴をセットしてもらったら、ようやく帰れる。自宅でやる3つ目が長くて46時間もかかる。合計50時間30分の長丁場である。
これを通常は2週間置きにやるのだが、さすがにそれはきつかった。血液データにもはっきり無理だと表れた。いまの3週間なら続けられる。
副作用が本当にきついのは明日からの3日間で、今週はそれを軽減する策がある。化学療法室の看護師さんの発案で、彼女は薬剤師および外科と糖尿病の担当の医師にも連絡をとって、副作用を抑えるきつめの錠剤を2日分、増やしてくれた。これで土曜日まで副作用を抑えることができたら、万々歳だ。
患者のつらいところを正確に聞き取って、看護師さんがこんなことまでやってくれるのだ。チームの機動力のありがたさを何度、感じたことか。絶対に負けられない理由はここにもある。
さて、今日はいつもより体調がいい。これなら締め切りが今月末に迫っている短編も書けそうだ。今度は小学校低学年を対象としたもので、400字詰めで20~30枚。高学年向けは60~120枚もある。こちらは考えたくもないのでパス。
ただ書くだけの20枚なら、その気になれば1日で書ける。それが応募先を選んだ理由である。とにかくチャレンジを重ねることだ。そう決めている。こんな初心者レベルで入選するなんて、最初からおもってもいない。
児童文学とはどんなものか知りたくて、以前、読んだ坪田譲二のほかに、小川未明、重松清、それに息子たちが小学生のときに、何度も読み返していたミヒャエル・エンデの『モモ』も机の上の本棚に並べた。
実は、仕事のときもよく使った手で、ここはノンフィクション作家の柳田邦男の調子で書くか、漫画家の東海林さだおで行くか、論文調にするかなどの参考にしていた。まぁ、敵を知り、ではないが、準備運動のようなものである。
そんなことを思い出すのもたのしいものだ。まだ何を書くのか、はっきり決まっていないけれど、明日あたりから、また(書いて)遊ぼうとおもう。
■愛車のホンダN1。デザイン、走りのよさ、乗り心地、ブルーの車体が気に入っている。同年配の人で免許を返上する人もいるし、これが最後の車になるのかな。まだまだ遠くまで走りまわりたいな。
午後1時過ぎ。カミさんに右胸上部の皮膚の下に埋め込んでいる10円玉ほどの大きさのポートに突き刺していた特性の針を抜いてもらった。
この針は抗がん剤の点滴が入っている小さな専用容器とつながっている。抗がん剤は決められた分量が自動的に細いパイプのなかを通って、心臓ちかくの静脈に送られる仕組みだ。便利なことに、この専用容器とパイプを納める紺色のポシェットも付いている。ポシェットを肩から下げていても、まさか点滴中とは気づかれない。外出しても平気である。
さかのぼって、点滴はまず吐き気止めが30分。最初の抗がん剤に120分。次も120分。このふたつ目が始まって30分後には、抗がん剤の働きを増加させ、副作用を軽減する90分間の点滴も加わる。その両方が同時に終わるまでがひと区切り。ここまで4時間半が経過。
それから自宅用の点滴をセットしてもらったら、ようやく帰れる。自宅でやる3つ目が長くて46時間もかかる。合計50時間30分の長丁場である。
これを通常は2週間置きにやるのだが、さすがにそれはきつかった。血液データにもはっきり無理だと表れた。いまの3週間なら続けられる。
副作用が本当にきついのは明日からの3日間で、今週はそれを軽減する策がある。化学療法室の看護師さんの発案で、彼女は薬剤師および外科と糖尿病の担当の医師にも連絡をとって、副作用を抑えるきつめの錠剤を2日分、増やしてくれた。これで土曜日まで副作用を抑えることができたら、万々歳だ。
患者のつらいところを正確に聞き取って、看護師さんがこんなことまでやってくれるのだ。チームの機動力のありがたさを何度、感じたことか。絶対に負けられない理由はここにもある。
さて、今日はいつもより体調がいい。これなら締め切りが今月末に迫っている短編も書けそうだ。今度は小学校低学年を対象としたもので、400字詰めで20~30枚。高学年向けは60~120枚もある。こちらは考えたくもないのでパス。
ただ書くだけの20枚なら、その気になれば1日で書ける。それが応募先を選んだ理由である。とにかくチャレンジを重ねることだ。そう決めている。こんな初心者レベルで入選するなんて、最初からおもってもいない。
児童文学とはどんなものか知りたくて、以前、読んだ坪田譲二のほかに、小川未明、重松清、それに息子たちが小学生のときに、何度も読み返していたミヒャエル・エンデの『モモ』も机の上の本棚に並べた。
実は、仕事のときもよく使った手で、ここはノンフィクション作家の柳田邦男の調子で書くか、漫画家の東海林さだおで行くか、論文調にするかなどの参考にしていた。まぁ、敵を知り、ではないが、準備運動のようなものである。
そんなことを思い出すのもたのしいものだ。まだ何を書くのか、はっきり決まっていないけれど、明日あたりから、また(書いて)遊ぼうとおもう。
■愛車のホンダN1。デザイン、走りのよさ、乗り心地、ブルーの車体が気に入っている。同年配の人で免許を返上する人もいるし、これが最後の車になるのかな。まだまだ遠くまで走りまわりたいな。
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