ベランダの花を、みなさんの花に ②2022年07月13日 13時22分

 わが家のベランダで育てた花を、屋外の空き地に植え替えたのは、今回が初めてではない。以前、10年ほど世話をしていたマーガレットを同じように鉢から移植したことがあった。(写真)
 秋口から花が咲き始め、春先まで次々にたくさんの蕾が開いた。通りかがりに足を止めて、写真を撮る人もいた。
 1年目も、2年目もピンクの花が満開に咲いた。それから3年目を迎えた昨年のいまごろのこと、この大事なマーガレットが開化期を過ぎて、葉もほとんど落ちてしまい、全体が枯れ枝のようになって、夏場を乗り越えようとしているとき、業者による団地のいっせい草刈りがはじまった。そして、知らない間に、根元からごっそり刈り取られてしまった。
 いまでも「あの花はきれいだったねぇ」と惜しんでくれる人がいる。

■報道によれば、凶弾に倒れた安倍晋三元首相が宗教団体の世界平和統一家庭連合(旧統一協会)へビデオメッセージを送っていたことが、犯行の標的にされた理由のひとつだったという。そんなことぐらいで、何の罪もない人の命をためらいもなく奪うとは。
 ひと昔前、ネズミ講で大勢の人の恨みを買いながら、巨万の富を築いた「天下一家の会」なる団体があった。その記念祝典が武道館で開催されたとき、ひな壇には東京オリンピック(1964年)の某種目の監督から国会議員になった人物をはじめ、数人の国会議員が並んでいた。(全日本女子を率いた大松博文監督ではありません)
 議員たちは、破廉恥(はれんち)にも社会問題になっていたこの組織を持ちあげて、祝辞を述べた。取材をしていたぼくはあきれ返った記憶がある。
 「天下一家の会」の総元締めだった故内村健一会長を控室に訪ねると、背広を着たレスラーのような大男たちが鋭い目つきで、用心棒のようにまわりを固めていた。
 安倍氏と比べると、言いようのない気持ちになる。

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