『野風増』の夢を、今に ― 2025年09月20日 17時20分

目覚めていたが、4時40分に起床。カミさんが出勤した後、すぐ机に。気になっていた原稿を修正する。
大江健三郎のいうエラボレーション(入念につくること。言葉を磨くこと)をやっている。ぼくを取材のコンビに指名して、鍛えてくれた週刊誌のエース記者・Taさん流にいえば、「何度も何度も書き直すのは読者サービス」ということになる。
本当にありがたい。ずっとその言葉がぼくを支えている。
まだ朝の空気が立ち騒がないうちに、河島英五の『野風増』を、スマホの音量を上げて聴く。このところ、よくこの歌を聴いている。
「男は生意気ぐらいがちょうどいい。いいか、男はおおきな夢を持て」の歌詞に、「さぁ、やるか」と元気をもらう。「書の名人」でもあった恩師の田原先生から「夢」のおおきな筆字を額に入れて、送っていただいたときのいろんな思いもよみがえってくる。
『野風増』にも思い出がある。
福岡市内のスナックで、ふたりで飲んでいるときに、「お前が二十歳になったら」と声量豊かな美声を張り上げて歌ったのはSu社長だった。そのときこの歌をはじめて知った。
こんな人なら、社員もついて行くだろうな。すごい人だなぁ、知り合いになれてよかったとおもった。似たようなご縁は、駆け出しの記者時代から、いや、学生時代から、相手の職種や肩書き、年齢などは関係なく、よくあったことだ。
Suさんが率いていた企業は、下関市にある旧財閥の鈴木商店の系列会社で、当時、坩堝(るつぼ)の国内シェアはナンバーワンの優良企業である。取材のやりとりをしているときから波長が合って、福岡市内で経営者の勉強会がある日は、「ちょっと一杯、やりましょう」の電話がかかって来た。
あるとき、「K1にトレッキングに行くことになったので、一緒に行こうよ」と誘われた。
言わずもがなで、K1とはエベレストに次ぐ世界第2位の高さの名峰である。高校時代の一時期、学校の勉強はぜんぜんしないで、登山家の本を読み漁ったことがある。K1はあこがれの山だ。まさか、こんなチャンスが舞い込むとは。
だが、独立したばかりの30代で、幼い息子がいるぼくにはとても無理だと最初からわかっていた。
「男は夢を持て」の歌を聴くと、そのころの若さと馬力のままでいるような気持ちになる。
こんな文章が淀みなく、すらすら出てくるのは、やはり、連日のように原稿を書いていた効果にちがいない。ひとつの通過点として、このなんともしれない原稿は(テーマは、ぼくを育ててくれた「師」たちといったところか)、エラボレーションしないで、ブログに残しておこう。
■米が高騰しているなか、そんなことはなんにも関係ないポーズの稲穂たち。
大江健三郎のいうエラボレーション(入念につくること。言葉を磨くこと)をやっている。ぼくを取材のコンビに指名して、鍛えてくれた週刊誌のエース記者・Taさん流にいえば、「何度も何度も書き直すのは読者サービス」ということになる。
本当にありがたい。ずっとその言葉がぼくを支えている。
まだ朝の空気が立ち騒がないうちに、河島英五の『野風増』を、スマホの音量を上げて聴く。このところ、よくこの歌を聴いている。
「男は生意気ぐらいがちょうどいい。いいか、男はおおきな夢を持て」の歌詞に、「さぁ、やるか」と元気をもらう。「書の名人」でもあった恩師の田原先生から「夢」のおおきな筆字を額に入れて、送っていただいたときのいろんな思いもよみがえってくる。
『野風増』にも思い出がある。
福岡市内のスナックで、ふたりで飲んでいるときに、「お前が二十歳になったら」と声量豊かな美声を張り上げて歌ったのはSu社長だった。そのときこの歌をはじめて知った。
こんな人なら、社員もついて行くだろうな。すごい人だなぁ、知り合いになれてよかったとおもった。似たようなご縁は、駆け出しの記者時代から、いや、学生時代から、相手の職種や肩書き、年齢などは関係なく、よくあったことだ。
Suさんが率いていた企業は、下関市にある旧財閥の鈴木商店の系列会社で、当時、坩堝(るつぼ)の国内シェアはナンバーワンの優良企業である。取材のやりとりをしているときから波長が合って、福岡市内で経営者の勉強会がある日は、「ちょっと一杯、やりましょう」の電話がかかって来た。
あるとき、「K1にトレッキングに行くことになったので、一緒に行こうよ」と誘われた。
言わずもがなで、K1とはエベレストに次ぐ世界第2位の高さの名峰である。高校時代の一時期、学校の勉強はぜんぜんしないで、登山家の本を読み漁ったことがある。K1はあこがれの山だ。まさか、こんなチャンスが舞い込むとは。
だが、独立したばかりの30代で、幼い息子がいるぼくにはとても無理だと最初からわかっていた。
「男は夢を持て」の歌を聴くと、そのころの若さと馬力のままでいるような気持ちになる。
こんな文章が淀みなく、すらすら出てくるのは、やはり、連日のように原稿を書いていた効果にちがいない。ひとつの通過点として、このなんともしれない原稿は(テーマは、ぼくを育ててくれた「師」たちといったところか)、エラボレーションしないで、ブログに残しておこう。
■米が高騰しているなか、そんなことはなんにも関係ないポーズの稲穂たち。
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