ひと仕事して、CT検査へ2025年09月22日 17時36分

 4時半に起床。気温は24度。机の横の開け放った窓から涼しい空気が入ってくる。一昨日から秋の彼岸入り。
 赤鉛筆を手にして、もう一度、原稿を見直す。6時半、ようやく最終原稿の仕上げが終わった。その瞬間、この原稿とはサヨナラだ。
 ああ、せいせいした。終わった、終わった。もう読む気がしない。脱稿した後はいつもこうなる。
 ブラジルのNa君からは率直な読後感のメールが届いた。採点は辛かった。真剣に読んでくれたのだろう。
 昼酒したSa君からは、「自分にも読ませて」のメール。高校時代に机を並べた仲間たちだから、まるで国語の時間の作文発表みたいな感じである。ふたりとも劣等生のぼくよりも、ずっと学業は優秀だった。
 Sa君にも、「いいよ。了解」と返事した。
 彼もゴマ擦り男ではない。評価はどうであれ、次回に飲むときの酒の肴になる。そんなものです、ぼくたちの付き合いは。
 さて、今日は3か月ぶりにCT検査を受けた。
 前回は、変化というほどのことはなかった。あのきつい化学療法を9回もやってきた今回はどうだろうか。
「こんなに頑張っているんだから、ちょっとでもいいから、よくなっていてほしいな」
「ほんとよね。よくなっていてほしいよね」
 老夫婦の願いは単純である。交わす言葉も少なくて済む。
「あの短編、読んでくれた?」
「うん。読んだ」
「どうだった?」
「(書き直す)前より、よくなった」
「もう書き直さないからね」という言葉をぐっと飲み込んだ。
 体調はいまも上昇中。さぁ、今夜はゆっくり酒でも飲むか。
 だれか相手がいないかなぁ。

■通り過ぎるところだった。こんなところにカモのカップルがいた。このあたりの用水路にやって来るカモの夫婦連れは決まっている。やはり、近づいても逃げようとしなかった。

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