知的で、行動的な夫婦だなぁ2025年09月26日 09時35分

 たまに、このブログを読んでくれる友がいる。すると電話がかかってくる。
 いずれも最初に出てくるのは、「知らなかった。また治療をやっているんだって」。「癌」、「再発」という言葉は口にしない。言いにくいのかな、別に構わないのだが。
 不思議なもので、フレンドリーなやりとりをして、電話を切った後のぼくは元気になる。電話をかけてきた本人は気がついていないだろうが、彼らからパワーをもらっているのだ。
 先日もそうだった。「ブログを見ました」と久しぶりに電話があった。一時期、一緒に仕事をした年下の友人H.K君(71歳)で、アフリカのザンビアで医療支援活動をしていたことを、このブログでも触れたことがある。
 いまは週に1回、フランス語を教えてくれる福岡市内の教室に通っているという。
「大学のときの第2外国語だったんですよ。勉強しなくて、ぜんぜん駄目でした。ザンビアの友人がフランス語を話すので、よし、やってみようと。まわりは女性ばかりで、男はぼくひとりです」
 ちょっと前は、奥さんと一緒にシルクロードの何とかいう遺跡の都市に行ったという。去年の秋は、あの急峻な南アルプスの甲斐駒ヶ岳(標高2,967m)の山頂にも立った男である。
「カミさんは元気なの?」
「いまボランティアで、日本にいる外国人に日本語を教えています。ウクライナから来た女性もいるようです」
「やってることがおれたち夫婦とは大違いだな。えらく知的で、行動的な夫婦だよなぁ」
「そんなことないですよ(笑い)。最近はふたりで、かなりあちこちに旅行に行っています。でも、あんまりこんな話をすると△△さんに悪いみたいで」
「あのね、そんなことはないの。おれはね、いまでも記者の気分が抜けていないんだから」
「・・・・・」
 人に会って、話を聞いて、わかりやすく表現して伝える。記者をやっていたころは、「週刊誌や新聞に載せて、広く伝える」だった。
 何かやっている人はネタの供給元なのである。そして、ネタは話題性があって、活きのよいのがいいに決まっている。H.K君夫婦はシニア世代のひとつのモデルと言えるだろう。
「どんどんやってよ。そして、話を聞かせて。楽しみにしているから」
 電話を切った後、彼ら夫婦と見えない伴走をしているような気分になって、新しいエネルギーが湧いて来た。
 今日も4時半に起床。電話の話をネタにして、タッ、タッ、タと書いて、このブログ、一丁上がり!

(適当な写真がない。撮影して、後で入れます)

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