急遽、CT検査を受けた ― 2025年01月22日 11時25分

ぼくのからだを心配している人たちがいるので、気が重いけれど報告しておこう。
「がんの再発の確率が高くなっています。でも、確定はしていません」
それがわかったのは昨年暮れの定期診断のとき。担当の医師は外科部長で数多くの修羅場を踏み、5時間もの手術でぼくを救ってくれた。率直に医学的な見解を話してくれる人だし、彼のことは信頼している。
「血液検査のデータがね、ちょっと気になるんですよ」
そう言って示されたのは「2か月前の採血」の結果だった。この精密なデータの分析は外部の専門機関に委託しているそうで、その日初めて目にする数値だった。
がん細胞を検出する、その重要な腫瘍マーカーの正常値は50~150。それが200になっていた。この数字が何を意味するのか、説明されなくてもわかる。そこで医師は急遽、年明けの1月10日にぼくのCT検査の予約を入れたという次第である。
もうすぐ正月がやってくる。こんなときに暗い話はしたくもないし、がんが再発したと決まったわけでもない。カミさんには新年早々にCT検査をする理由について、「いつもの定期的な検査だよ」とごまかしておいた。
この間、自分に言い聞かせたのは、まず気持ちのうえで絶対に負けないこと。マイナス思考は免疫力を落とすから禁物である。あかるい希望の持てる根拠を拾い集めた。
ひとつあるのは、マーカーの数値が正常値より、わずか50しかオーバーしていないこと。さらに「2か月前の採血」の当日は、CT検査もしていて、結果は「どこも異常なし」だった。つまり、腫瘍マーカーの数値が200のとき、「がんはなかった」ことになる。
データに振りまわされることはない。そうおもった。
1月10日。担当医の外来診察は休み。CT検査だけを受けた。
一昨日の20日。数人の患者が待つなか、いちばん先に呼ばれて、担当医からCTの検査結果を聞いた。
「CTでは、がんはどこにもありません。ただですね、マーカーの数値が1,200まで跳ね上がっているんだよねぇ。がんはないので、抗がん剤治療はできません。2か月後にまたCT検査をやって、そこで考えましょう」
「なにか気をつけておくことがありますか」
「いいや、なにもないですよ。あまり考え過ぎないようにしてくださいね。そうは言っても無理かもしれせんが」
がんができるとしたら、どこの可能性が高いか。最新の抗がん剤の効果は。血液検査のデータは上下にぶれることがあるのかなど、いろいろ質問した。安心したのは再びすい臓がんにはならないということだった。
そうしているうちに霧がたちこめるなかに道筋が見えてきて、やっぱり、総合病院で定期的に検診していてよかったと改めておもった。
早期発見の大切さは身をもって体験している。カミさんにはこころの余裕を持って、すべてを打ち明けた。ぼく自身がそうであるように、どこかにがんが見つかっても、たぶん最初のときほどの衝撃はないだろう。
いまのぼくは、がんではない。でも、そうなったとしても、超早期発見で、すぐに適切な治療を受けられる。長男にも連絡して、次男には漢方薬の補給を頼んだ。
あー、書いてすっきりした。
■このところ気温が上がって、昼間は春のように暖かい。室見川にも人の数がふえた。白い鳥は冬の渡り鳥のユリカモメ。
「がんの再発の確率が高くなっています。でも、確定はしていません」
それがわかったのは昨年暮れの定期診断のとき。担当の医師は外科部長で数多くの修羅場を踏み、5時間もの手術でぼくを救ってくれた。率直に医学的な見解を話してくれる人だし、彼のことは信頼している。
「血液検査のデータがね、ちょっと気になるんですよ」
そう言って示されたのは「2か月前の採血」の結果だった。この精密なデータの分析は外部の専門機関に委託しているそうで、その日初めて目にする数値だった。
がん細胞を検出する、その重要な腫瘍マーカーの正常値は50~150。それが200になっていた。この数字が何を意味するのか、説明されなくてもわかる。そこで医師は急遽、年明けの1月10日にぼくのCT検査の予約を入れたという次第である。
もうすぐ正月がやってくる。こんなときに暗い話はしたくもないし、がんが再発したと決まったわけでもない。カミさんには新年早々にCT検査をする理由について、「いつもの定期的な検査だよ」とごまかしておいた。
この間、自分に言い聞かせたのは、まず気持ちのうえで絶対に負けないこと。マイナス思考は免疫力を落とすから禁物である。あかるい希望の持てる根拠を拾い集めた。
ひとつあるのは、マーカーの数値が正常値より、わずか50しかオーバーしていないこと。さらに「2か月前の採血」の当日は、CT検査もしていて、結果は「どこも異常なし」だった。つまり、腫瘍マーカーの数値が200のとき、「がんはなかった」ことになる。
データに振りまわされることはない。そうおもった。
1月10日。担当医の外来診察は休み。CT検査だけを受けた。
一昨日の20日。数人の患者が待つなか、いちばん先に呼ばれて、担当医からCTの検査結果を聞いた。
「CTでは、がんはどこにもありません。ただですね、マーカーの数値が1,200まで跳ね上がっているんだよねぇ。がんはないので、抗がん剤治療はできません。2か月後にまたCT検査をやって、そこで考えましょう」
「なにか気をつけておくことがありますか」
「いいや、なにもないですよ。あまり考え過ぎないようにしてくださいね。そうは言っても無理かもしれせんが」
がんができるとしたら、どこの可能性が高いか。最新の抗がん剤の効果は。血液検査のデータは上下にぶれることがあるのかなど、いろいろ質問した。安心したのは再びすい臓がんにはならないということだった。
そうしているうちに霧がたちこめるなかに道筋が見えてきて、やっぱり、総合病院で定期的に検診していてよかったと改めておもった。
早期発見の大切さは身をもって体験している。カミさんにはこころの余裕を持って、すべてを打ち明けた。ぼく自身がそうであるように、どこかにがんが見つかっても、たぶん最初のときほどの衝撃はないだろう。
いまのぼくは、がんではない。でも、そうなったとしても、超早期発見で、すぐに適切な治療を受けられる。長男にも連絡して、次男には漢方薬の補給を頼んだ。
あー、書いてすっきりした。
■このところ気温が上がって、昼間は春のように暖かい。室見川にも人の数がふえた。白い鳥は冬の渡り鳥のユリカモメ。
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