総裁選。高市、小泉の見どころ2025年09月27日 11時40分

 1週間後に次の内閣総理大臣が決まる。
 どんな内閣になるのだろうか。だれが総理大臣になるかで、その顔ぶれも変わる。かつての露骨な猟官運動ほどではないだろうが、次の組閣でポストを狙っている政治家たちにとっても、勝負の決着のときがだんだん近づいてきた。
 なかでも「石破降ろし」に燃えた旧安倍派の面々は注目のマトで、今回の自民党総裁選のひとつの見どころになっている。
 安倍派のまとまった票は欲しい。でも、あまりしがみついてこられても、ほかの票が逃げてしまうから、その点は迷惑。そんなジレンマを抱えている候補者もいるように見受けられる。おもしろいなぁ。
 各メディアの分析によれば、自民党員の支持は高市早苗と小泉進次郎のふたりがトップ争いをしている。仮にこのまま行けば、高市と小泉の決戦投票になる。
 どちらも外交の経験に乏しい。無理難題な注文を押し付けてくるトランプが来日するのに、本当に大丈夫なのだろうか。
 安倍晋三に押し上げてもらった高市は岩盤保守層の期待の星らしい。彼女が尊敬する安倍は、地元後援会の人たちに声をかけて集めた「桜を見る会」が問題になったとき、内閣総理大臣として、こんな「珍答弁」をした。
「幅広く募っているという感覚で、募集しているという認識ではなかった」
 はずかしいなぁ。よくもまぁ、しらじらしいことを国会で答弁したものだ。一度や二度じゃ、ないけれど。
 そうそう、論客と評判の高市は、安倍から総務大臣に起用されたとき、テレビ局が安倍政権を批判し過ぎだとカチンと来たようで、テレビ局の放送の認可を取り消すと言った。トランプみたいだ。言論弾圧そのもので、おそろしくなる。それでも岩盤保守層には受けがいいのだろうか。
 ことのついでに、先の参院選で自民党の惨敗の理由のひとつとされる参政党の党首・神谷宗幣なる人物は、ここ福岡市であった参政党の集会で、こんなことを言っていた。
「たかが1回の戦争ぐらいで、諦めちゃあいけないんだ」
 怒り、あきれを通り越して、つくづく情けなくなる。
 念のために書いておく。政治家は批判されてしかるべき公人である。
 次に、個人的な印象で言えば、小泉は「年寄り殺し」がうまいのではないかとおもう。
 チョンボをしても、元総理の菅は進次郎君がかわいくてしようがない様子。菅が横にいると父兄同伴に見えてしまう。
 また令和のコメ問題で起用された小泉を支えたのは、長老の幹事長の森山だった。政権の強みも弱みの知り抜いている菅と森山のふたりは、小泉のキャリア不足を補う手段として、彼を両脇で支える、しっかりした人物のことも計算のなかに入れているに違いない。
 このことは、どうやら年寄りたちだけではないようだ。
 総裁選に立候補した5人が記者たちの前で、公開討論をしたとき、小泉は彼を応援する議員たちから手渡された「解答用紙」を見ながら、質問に答えていた。試験の答えを用意してもらって、一世一代のテストに臨んだわけだ。そして、そのことを隠さずに、自分にはこんないいチームがあると逆にアピールしていた。
 こんなに素直に頼りしてくれるところも、小泉の後ろ盾のなっている「頭のいい人たち」にはかわいく映るのだろうな。
 個人的には、高市、小泉を除いた、ほかの3人の候補の林芳正、茂木敏充、小林鷹之の方を数段、高く評価している。
 早起きして、頭の体操のノリで、ひとり言を書いた。

■すぐ近くの室見川の手前にある公園には、野外調理場の設備もある。現在、公園でのバーベキューは禁止。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://ichi-yume.asablo.jp/blog/2025/09/27/9805793/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。