ベランダの花を、みなさんの花に ① ― 2022年07月13日 13時09分
昨日、カミさんは仕事が休み。休みだからといって朝寝坊をすることもなく、朝早くから洗濯機をまわしていた。ぼくの主夫業の至らなさとはちがって、やることがいっぱい溜っているらしい。
トイレ、風呂、タンスのなか、ベランダ……。あれもしなくちゃ、これもと、どんどん手をひろげて、自分から仕事の深みにずぶずぶはまっていく。横目でみているぼくはその働きぶりが心理的プレッシャーになって、自分も何かやらなくてはいけないような気持ちになっていく。
そして、やっぱりそうなった。
「わたし、今日こそ、ベランダにあるトレニアの鉢を処分するからね。花は団地の花壇に植え替えるから」
「外は暑いぞ。やぶ蚊にさされるよ」
「いいわよ、自分でやるから」
「あのな、あそこはほったらかしのままで、草が生えているし、土はガチガチに固いんだぞ。移植ごてで掘るのは無理だよ。いいよ、俺がやるよ」
とうとう心にもないことを言わされてしまった。このクソ暑いさなかに。
中学生のころ父親に買ってもらった鉄製の山芋掘りの道具を引っ張り出して、刃先を力いっぱい地面にたたき込む。ガチン! 小石に当たる音がする。もう一度、同じところに打ち込む。やっているうちに、草いきれのなかに土の匂いがたちのぼってきて、なつかしい記憶がもどってくる。よしっ、もっと掘るぞ。
固まっていた土がほぐれて、やわらかくなったところで、白い固形肥料の粒をパラパラ撒いて、表面を手で均等にならして、耕す仕事は数分間で終了。そこにトレニアの株を移植して、カミさんがたっぷり水をかけた。
細い茎を自由に伸ばせる新天地を得て、トレニアはよろこんでいるようにみえた。
よしよし、大きくなれよ。こんな花でもわが子のようにかわいいのである。
さて、これでまた仕事がひとつ増えた。これから先も面倒をみなければならない。その役目、ぼくにまわってきそうな予感がする。そして、その予感はきっと当たりそうな気がする。このクソ暑いのに。
トイレ、風呂、タンスのなか、ベランダ……。あれもしなくちゃ、これもと、どんどん手をひろげて、自分から仕事の深みにずぶずぶはまっていく。横目でみているぼくはその働きぶりが心理的プレッシャーになって、自分も何かやらなくてはいけないような気持ちになっていく。
そして、やっぱりそうなった。
「わたし、今日こそ、ベランダにあるトレニアの鉢を処分するからね。花は団地の花壇に植え替えるから」
「外は暑いぞ。やぶ蚊にさされるよ」
「いいわよ、自分でやるから」
「あのな、あそこはほったらかしのままで、草が生えているし、土はガチガチに固いんだぞ。移植ごてで掘るのは無理だよ。いいよ、俺がやるよ」
とうとう心にもないことを言わされてしまった。このクソ暑いさなかに。
中学生のころ父親に買ってもらった鉄製の山芋掘りの道具を引っ張り出して、刃先を力いっぱい地面にたたき込む。ガチン! 小石に当たる音がする。もう一度、同じところに打ち込む。やっているうちに、草いきれのなかに土の匂いがたちのぼってきて、なつかしい記憶がもどってくる。よしっ、もっと掘るぞ。
固まっていた土がほぐれて、やわらかくなったところで、白い固形肥料の粒をパラパラ撒いて、表面を手で均等にならして、耕す仕事は数分間で終了。そこにトレニアの株を移植して、カミさんがたっぷり水をかけた。
細い茎を自由に伸ばせる新天地を得て、トレニアはよろこんでいるようにみえた。
よしよし、大きくなれよ。こんな花でもわが子のようにかわいいのである。
さて、これでまた仕事がひとつ増えた。これから先も面倒をみなければならない。その役目、ぼくにまわってきそうな予感がする。そして、その予感はきっと当たりそうな気がする。このクソ暑いのに。
ベランダの花を、みなさんの花に ② ― 2022年07月13日 13時22分
わが家のベランダで育てた花を、屋外の空き地に植え替えたのは、今回が初めてではない。以前、10年ほど世話をしていたマーガレットを同じように鉢から移植したことがあった。(写真)
秋口から花が咲き始め、春先まで次々にたくさんの蕾が開いた。通りかがりに足を止めて、写真を撮る人もいた。
1年目も、2年目もピンクの花が満開に咲いた。それから3年目を迎えた昨年のいまごろのこと、この大事なマーガレットが開化期を過ぎて、葉もほとんど落ちてしまい、全体が枯れ枝のようになって、夏場を乗り越えようとしているとき、業者による団地のいっせい草刈りがはじまった。そして、知らない間に、根元からごっそり刈り取られてしまった。
いまでも「あの花はきれいだったねぇ」と惜しんでくれる人がいる。
■報道によれば、凶弾に倒れた安倍晋三元首相が宗教団体の世界平和統一家庭連合(旧統一協会)へビデオメッセージを送っていたことが、犯行の標的にされた理由のひとつだったという。そんなことぐらいで、何の罪もない人の命をためらいもなく奪うとは。
ひと昔前、ネズミ講で大勢の人の恨みを買いながら、巨万の富を築いた「天下一家の会」なる団体があった。その記念祝典が武道館で開催されたとき、ひな壇には東京オリンピック(1964年)の某種目の監督から国会議員になった人物をはじめ、数人の国会議員が並んでいた。(全日本女子を率いた大松博文監督ではありません)
議員たちは、破廉恥(はれんち)にも社会問題になっていたこの組織を持ちあげて、祝辞を述べた。取材をしていたぼくはあきれ返った記憶がある。
「天下一家の会」の総元締めだった故内村健一会長を控室に訪ねると、背広を着たレスラーのような大男たちが鋭い目つきで、用心棒のようにまわりを固めていた。
安倍氏と比べると、言いようのない気持ちになる。
秋口から花が咲き始め、春先まで次々にたくさんの蕾が開いた。通りかがりに足を止めて、写真を撮る人もいた。
1年目も、2年目もピンクの花が満開に咲いた。それから3年目を迎えた昨年のいまごろのこと、この大事なマーガレットが開化期を過ぎて、葉もほとんど落ちてしまい、全体が枯れ枝のようになって、夏場を乗り越えようとしているとき、業者による団地のいっせい草刈りがはじまった。そして、知らない間に、根元からごっそり刈り取られてしまった。
いまでも「あの花はきれいだったねぇ」と惜しんでくれる人がいる。
■報道によれば、凶弾に倒れた安倍晋三元首相が宗教団体の世界平和統一家庭連合(旧統一協会)へビデオメッセージを送っていたことが、犯行の標的にされた理由のひとつだったという。そんなことぐらいで、何の罪もない人の命をためらいもなく奪うとは。
ひと昔前、ネズミ講で大勢の人の恨みを買いながら、巨万の富を築いた「天下一家の会」なる団体があった。その記念祝典が武道館で開催されたとき、ひな壇には東京オリンピック(1964年)の某種目の監督から国会議員になった人物をはじめ、数人の国会議員が並んでいた。(全日本女子を率いた大松博文監督ではありません)
議員たちは、破廉恥(はれんち)にも社会問題になっていたこの組織を持ちあげて、祝辞を述べた。取材をしていたぼくはあきれ返った記憶がある。
「天下一家の会」の総元締めだった故内村健一会長を控室に訪ねると、背広を着たレスラーのような大男たちが鋭い目つきで、用心棒のようにまわりを固めていた。
安倍氏と比べると、言いようのない気持ちになる。
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