子どもたちの絵に衝撃を受ける2026年02月15日 19時06分

 朝刊を広げて、しばらく目がはなせなかった。そこには思わず目をそらしたくなるような絵が並んでいた。暗い穴の底をのぞいたような、おどろおどろしくて、不気味な世界が広がっている。
 この紙面はある読書感想画コンクールの発表の特集企画。約30万6,000点もの小中高生の絵の中から選ばれた栄誉ある作品たちである。
 見開きページに載っている72点の絵のなかには明るくてたのしい作品もあるけれど、絵具の色も暗くて冷たいものが多い。構図やタッチもみなよく似ている。一見してわかるのは、いまの子どもたちは、こういう絵を描く子が大勢いるということだ。
 指定された本を読んで、一生懸命に想像の翼を広げて描いた絵に対して、本来ならば誉めてあげるのが大人の立場というもの。それなのに、こんな印象を文字にするのは子どもたちの頭の上から冷水をぶっかけるみたいで、いまも少なからぬ抵抗がある。(紙面の発行は先月末。書くかどうか、ずっと迷っていた。)
 ぼくはそれらの本を読んでいない。だが、主催者は子どもたちに薦めた本がこんなにも暗いイメージを与えるとは思っていなかったのではあるまいか。
 ここで、気になっていたデータを思い出した。その記事の見出しはこうである。

 小中高生自殺最多532人。2年連続「極めて深刻」 なお届かぬ子の叫び

 昨年の小中高生の自殺者数(推定値)は532人もいて、統計のある1980年以降で最多になった。
 この現実とこれらの絵を照らし合わせると、両者はどこか深いところで密接につながっているとおもう。専門家ではないので、あくまで直感だが、おそらく関連性はあるだろう。
 大人と同じで、子どもたちの心のなかで、何が起きているのか、表面からはわからない。日本の将来を支える子どもたちの心は、はたして健康なのだろうか。
 人を育てるには百年の計がいるという。子どもたちの心の問題に比べたら、高市首相や中道革新連合がどうのこうのという天下国家をめぐるテーマも一時的な関心事のように思えてきた。
 こうしてブログを書くのは9日ぶり。ようやく今年初めからスタートした抗がん剤の副作用の谷間を乗り越えた。
 ご心配をおかけしました。

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