まかり通る侮辱発言、変な選挙だなぁ2026年01月27日 18時47分

 頭がぼーっとしているせいか、今日、公示になった衆院選にさほど関心が向かない。こんなときはきちんとした筋道で考えるのではなく、直観でモノゴトを観るのが簡単だし、案外、そちらの方が当たったりする。
 変な選挙だなぁ、とおもう。日本は、いや日本人はおかしくなったなぁ、ともおもう。
 地元紙によれば、大分3区から出馬した自民党前職の元防衛大臣、外務大臣の岩屋毅(68)がSNSで攻撃にさらされているという。たとえば、こんな調子だ。
「落選が国民の声」、「売国奴の国賊」、「落選させれば外国人を優遇する議員へのみせしめになる」、「当選は大分の恥」。
 ぼくも「国民」のひとりだし、大分県は両親の郷でもある。だが、こちらのまったく知らないところで、こんな騒ぎになっている。
 新聞やテレビのニュースを見ない人たちから、オールドメディアと無視されている記者たちも、日本の将来に危機感を持って、報道の責任を果たすべく立ち上がったか。
 それにしても、いくら政治的な立場が相反するとはいえ、ここまで人を侮辱していいものか。ある学者も別のところで嘆いていた。その人はこんなコメントを出している。SNSの洪水の前では無力かもしれないが、書いておく価値はあるとおもう。
「現代史は、人間が他の人間を昆虫と思い込む誘惑に勝てなかった歴史と言い換えられる。人を駆除したり、侮辱したり、売買してはいけない、いう小学校卒業時に多くの子どもたちが身に着けていたタガを、いい年をした大人たちがどんどん外し始めている。不快な時代だ」
「なし崩し的に人を侮辱することの醜さを感じない人たちが増え続けており、かなり気味が悪い」
「タガが外れた人間が高級な武器を持つときほど危険なことはない。『人間を侮辱する言葉の蔓延(まんえん)』と『兵器産業の活性化』は相性がいい。人を言葉で侮辱すればするほど、その人たちに武器を向ける理由が見つかるからである」
 そうだよな、同じように感じているのはオレだけではなかった。黙っている数多くの人たちもそうだとおもいたい。
 この学者はちゃんと自分の顔写真も、氏名も出して、言いたいことを言っている。こういう人がいるうちは、日本はまだ大丈夫。
 日本人は、困ったときにはお互いに援けあう思いやりがあった。それが日本人の「人としての誇り」だった。以前も触れたが、「日本人は世界をつなぐ地球人」と断言した歴史学者もいるのだ。
 今回の総選挙では政治家たちの言葉の劣化も感じる。まず高市首相がこの時期に解散したこと自体がすっきりしない。「高市早苗が総理大臣でいいのか、決めていただく」という。バタバタと異例の超短期決戦に持ち込んだ選挙は、あなた個人の問題なのか。
 彼女は、外務大臣、財務大臣、経済産業省大臣の経験ゼロである。なのに、耳の痛い意見を素直に聞いたり、まわりの人材のつかい方がそれほど上手とはおもえない。
 参考までに過去の選挙の教訓を書いておく。  
 1972年12月10日、日中国交正常化や日本列島改造論で、人気沸騰中の首相・田中角栄は衆議院を解散して、総選挙に打って出た。勝てるとみての決断だった。
 結果は議席を17も減らした敗北に終わった。政治家個人が人気でも、それぞれの選挙区でも勝てるとは限らないのだ。
 対する野党の言葉も冴えない。こんな勝負どきに、「中道改革連合」しか浮かばないのかなぁ。つくづく変な選挙だなぁ、とおもう。
 さて、昨日は抗がん剤の点滴がある日だった。血液データに問題はなかったが、医師との話し合いで1週間空けることにした。それが吉と出て、昨日から体調は回復モードになっている。
 明日、カミさんの仕事は休み。温かい風呂にもゆっくり入ったし、さぁ、買って来た秋田の地酒でも飲むか。

■近くにあるちいさなパン屋さん。このあたりでは断然おいしい。フランスパン、あんぱん、クルミぱんを買った。